小児歯科

姿勢

どんな子どもも一人の人間としてしっかり言葉がけをし、少しでもできたことをほめて自信につなげていきます。相手を尊重して接するとそれはかえってきます。
ごまかさないで、その子と真摯に向き合い、今のお口がどんな状態でどんな道具を使って行うのかをお話しし、見てもらい、小さな刺激からやってみます。治療の練習をします。
むし歯治療を乗り越えていく姿に、成長発達のすばらしさを感じます。
 また、乳歯から丈夫な永久歯へと変化、成長していくすがたに感動します。
TLC(テンダー・ラビング・ケア tender.loving.care)

小児歯科

這えば立て立てば歩めの親心」子どもの成長を待ちわびる親の気持ちです。
それだけ子どもの成長に期待しますし急激な成長を子どもはします。

赤ちゃんは生まれてすぐにオギャーといって呼吸をはじめます。
お母さんのお乳をのみにっこり微笑、まだ歯はありません。
はじめは2時間おきにお乳を飲み、成長とともに歯が生え、離乳食へ、お乳をのむことから食べること食事をとる摂食を学習します。
成長に合わせて歯が萌えてきます。
おなかが空いた、眠い、おしめが濡れて気持ちが悪い、機嫌が悪いなど泣き方も変わっていき、心身ともに大きく成長していきます。
1歳2歳3歳 奥歯も生えそろい上手に食べられるようになっていきます。
反抗期、生意気をいうようになってきます。
寝ること、食べること、遊ぶこと、生活リズムが出来上がっていきます。「三つ子の魂百まで」

6歳くらいから永久歯へ、交換期が始まります。
乳歯は永久歯が生えるための場所を確保するために大切です。
早い時期に歯が抜けた、横から歯が生えてきたなどその時期に合った対応が必要です。

12歳ほどで乳歯は永久歯へ交換され奥から12歳臼歯が生えて永久歯が生えそろいます。(個人差は大きい)
出たての歯は弱く、萌出後、乳歯は1年半、永久歯は3年間が病気になりやすいです。
丈夫な永久歯列が出来ますように、お口を通して成長発達を診つづけて行きたいと思います。

お口の病気

<むし歯の原因>

食後3分後には歯を溶かす酸ができます、その酸が歯を溶かします。脱灰です。
食後40分ほどで唾液の働きにより酸は中和されます。
その後唾液に含まれる燐とカルシウムで再石灰化され脱灰した歯は元の歯に戻ることが繰り返されます。脱灰と再石灰化が繰り返されています。

成長発達にあった生活リズムを送っていますか? だらだら食べていませんか?好きなときに好きなだけ食べる。

泣けばすぐでる、食べ物でごまかしてはいませんか?むし歯の原因は子どもに多い病気です。おやつの取り方、生活リズムが大切です。そして子供ばかりではありません、大人の方においても外回りの仕事でよく缶ジュース缶コーヒーを飲むようになった、事務職で声を大切にと、のど飴をよくなめるようになったなど食生活の変化でむし歯は進みます。

むし歯がみつかったら…

お口は生活習慣の問題が出やすい場所です。問題があるから起きたのです。原因をしっかり見つけないと今度は身体に出てきます。糖尿病高血圧などです。お口は身体の一部であり問題が起こりやすく、症状が起きやすい場所です。むし歯に気づいたなら、生活習慣を切り替えるいい機会だと考えます。より健康な体つくりを考えましょう。生活は変わっていきます。定期的な健康管理を、お口を通してみていきましょう。

乳歯はほっといてもいい?

むし歯が進むと細菌が歯の中で繁殖して根の先から体中にまわることがあります。免疫力抵抗力が弱くなります。乳歯の下に永久歯の芽があります。根の先の膿が永久歯のできを悪くすることがあります。
乳歯は次に生える永久歯の生えるための場所を確保してくれます。早期に無くしてしまうと奥の歯は前に移動してしまうので永久歯の出る場所がなく、最後に生える犬歯は八重歯になるなど、歯並びが悪くなります。
ですから年齢や歯のできに合わせた対処が必要になります。

歯の治療は大変です。 TLC(テンダー・ラビング・ケア tender.loving.care)

小さなお口の中の歯の治療です。大きくお口を開けてじっとしてくれなければできません。治療をはじめるためには十分な説明をします。わかってもらうために練習します。
歯科の道具を説明、見せて、小さいことからやってみて、できたことをよくほめます。痛みの無いように麻酔をします。

治療には、特に保護者の理解と協力が必要になります。
☆こらしめや脅しに医者を利用して歯医者に対する不安や怖れを持たせないようにしてください。
☆来院の際にウソをついたり、おもしろい所に行くようなことは言わないでください。
☆1人1人治療の内容が違いますので自分や人の経験を詳しく話したりするのはやめてください。
☆お子さんの治療の後に『かわいそうに痛かったでしょ』というような慰めの言葉は使わないでください。
☆おりこうにできたお子さんには十分にほめてあげてください。
   『頑張ったね。』『偉かったね。』など、言葉のごほうびを。

定期健診をおすすめします

むし歯の治療をしたのなら、むし歯ができた原因を少しでも見つけ、除去していくこと。
その子の発達に合わせた清掃状態、咬合状態、歯牙の交換期などその時期その時期に合わせた口腔内の説明指導。生活の再考、サポート体制としての定期健診です。

日常生活が正しく行われること食生活睡眠排泄が健康につながります。
健康な身体作りが定期健診の目的です。
お口の健康が全身の健康につながります。
生活の乱れはお口に現れやすいからです。
ヘルスプロモーション、健康増進を一緒に考えていきましょう。